今年のケーポップが決まりました2023

お疲れ様です。けん玉、残念でしたね。16番の彼、気を確かにこれからも強く生きていってほしい。人の価値はけん玉では決まらないのだから。16番といえば有馬記念の16番スターズオンアースですね。現ジャンル競馬なのでここ半年本気で取り組んできた集大成として冬ボーナス全て突っ込む勢いで臨んだのですが、スターズドウデュースの2頭軸3連複ながしに決め、ルメールが神騎乗で番手を取ると展開予想したところまでは完璧だったのにスターズオンアースの単勝9倍に目がくらみ厚張りしてたおかげで全然ガミでした。来年はオッズに惑わされず本質を見極めていきたい。「スターズオンアース頭だったら帯だった」などと騒いでも意味がないのだから。

 

皆さんの昨年のケーポップライフはいかがでしたでしょうか。TLを眺めていると、すでに他ジャンルに移ろいでしまった人や、ケーポップを聴いているとしても「メタ」的に楽しんでいる人がほとんどになってしまったような感じがします。単純にTLが "老いて" きて、ベタで楽しむ "体力" が "衰えて" いるだけという考えには一旦目を伏せておきます。

 

個人的には何かのコンテンツに心を動かされるという経験が極めて少なくなってしまったと感じます。たまに「lovelyzに会いたい、会わせてくれ、他には何もいらない、とにかくもう一度だけ会わせてくれないか」などのように古傷が疼くくらいです。油断するとケーポップよりもすぐに、夕方ニュース番組一般人密着ドキュメントばかり見てしまいます。ただ、だからこそより意識的にケーポップを聴いてやろうと躍起になっていた1年でもありました。

 

というわけでせっせとメモしてた候補曲、見返すとなんと30曲ほどありました。この中から絞りに絞った厳選10曲をお届けしたいと思います。まずはプロミスのWE GO、と思ってランキングに入れようとしたら全然2年前だった 2年前?

 

とりあえずこれまでの今年のケーポップ記事を置いておきます。年々内容の無さ、感想の薄さに磨きがかかってきているので、磨かれる前の過去記事の方だけ読むことをおすすめします。2021年と2022年は、主に小学生が活躍するアニメを見ることに躍起になっていたので記事自体存在しません。

俺らのケーポップ2020 - Mのブログ

2019年のKPOPを10曲選んでみました - Mのブログ

満を持して今年のケーポップベスト10的なものを発表したく。 - Mのブログ

 

ちなみに今年一番の個人的ケーポップニュースは、北爪さくらさんの大声CHEER UPです。あれ、歌でもなんでもなくてシンプル「大声」すぎてマジで大好きなんですけどもっと話題になってもよくない???????「大声チアラプ」ってワードが好きなだけかもしれない。

 

 

10位:Daydreaming(하루 세 번 하늘을 봐) / Ryu Sujeong

単純に好きな曲とは別に、この人がこの曲を歌って世に発表しそれを聴く人がいる、という一見簡単そうで実は途方もないような事実に感動することってありませんか?それです。スジョンがこういう方向性で活動してくれていることが自分にとってかなり救いになっていて、彼女に限らず「歌うべき歌を歌っている」ことってこんなにも嬉しくなるんだなって新鮮な驚きがありました。一方のおケイさんはエルズアップで再デビューと予想外の動きを見せていますが、これはこれでおケイさんもやりたいようにやっている感じもして、結局幸せならokです兄貴になってしまう。

 

9位:ETA / New Jeans

なんなら今年一番聴いてた気がする。でも悔しいので9位にしてます。なぜなら俺たちはニュージーンズが大好きで大嫌いだから。(ニュージーンズおじさんの萌芽)ニュージーンズ、最初は「ハイハイ、オーガニック系ね」と思ってたけど全然添加物まみれだったので疲れた時でも聴ける、というか逆に疲れてる時ニュージーンズしか聴けなくなるような危うさあるんだよな。ナウンちゃん、イブさま、エリスユギョンなど好みが分かりやすすぎることでおなじみのブログ主、ミンジ好きなの自明すぎる。ニュージーンズおじさん、確かにうっといけど、「いやビョンギが・・・」とかしたり顔で言い始めたらそれはそれで「俺らのビョンギに手を出すな!!!!!」ってなるような気がするな(ツイート下書きの羅列)

 

8位:Queencard / (G)I-DLE

ノリだけでいったらめちゃくちゃ好きなんですが、これってあいどぅるがやる必要あります???ということで順位低め。ネオンパンチとかがこれやってたら誰が何やってんねんポイントで上位に食い込んできた可能性はある。あいどぅるだったらさらに深掘っていきましょうよという気持ちと、いや深掘るって何?ケーポップに求めるものってノリ以外の何があるの?という気持ちがせめぎ合っています。DIAのウ~ワを先例とし、後者に軍配を上げる以外のソリューションが思い浮かびません。

 

7位:Sommer Comes / Oh My Girl

ありがとう、、、みんなやりたいこともあるだろうに俺だけのためにおまごるを続けてくれてありがとう、、、本当に、、、ありがとう、、、、と錯覚するほど「おまごる」過ぎて泣いちゃった。(泣いちゃった)CupidとかCloserから始まってもこんなにも個を立てることができて、なおかつ「おまごる」らしさもあって、というかむしろこれまでのどのおまごるよりも「おまごる」で、正直ファンが羨ましくすらもある。否が応でも経験は蓄積されていって個々の方向性はハッキリと出てきているのに、グループのらしさを失わないどころかより結束が強まっていくの本当に理想的すぎて、、スンヒがこんな余裕を漂わせて踊る人だって知らなかったよ、、

 

6位:I AM / IVE

老人にもとっつきやすい曲を出してくれてありがとうでおなじみIVE。この曲は、画面の外に向けた一方的な「自分自身を信じて」ではなく、「私は私を信じてる、だから、あなたはあなたを信じればいい」と自分自身が他でもない曲中の「あなた」になることができるのが本当に大好きなんですよね。「あなたはあなたの道へ、私は私の道へ」という歌詞って孤独なようでいて、他者との関係性の中でこれ以上ない承認の言葉だと思っていて、押しつけがましい「自己肯定」なんかよりずっと勇気をもらえると思う。自分を奮い立たせる自分だけの言葉をこちら側に向けられても「お前はお前だけの人生を生きろ」としか思えないので、「あなたはあなたの道へ、私は私の道へ」しか言えることって実はないんじゃないかという気がしてきた。

 

5位:AtoZ / トキメッキー

正直メンバーに関しては「あ、そうですか、、、なるほどね、、、」という後方腕組み分析オタク並の感想しか出てこないけど、村上璃杏さんの "覚悟" のレベルが違いすぎてこの順位に。こういう曲にこそ覚悟の違いが如実に出ると思っているので、村上璃杏さんみたいに振り切った表情ができる人が大好きなんですよね。ただ爽やかである以上の突き抜けた何かがないとやっぱり可愛くはあっても面白くはないので、、ちなみに放送期間中は大坪楓恋さんへせっせと投票していたのですが、コンセプト評価まで残って仮にAtoZを歌っていたとしてもあまり適性はなかった気がするので、やはりのえげたっきるるしかないという結論に。俺たちののえげたっきるるを返してくれ

 

4位:FLY / CRAVITY

全男性グループこういう曲やってくれ、頼む。2020年の1位もCRAVITYのOhh AhhだったのでシンプルにCRAVITYが好きなだけという可能性がにわかに浮上してきた。重力の「グラビティ」の意味も込められている名前のグループが「FLY」という曲を歌っていることについてもオタク特有の深読みが発動し加点要素に。アルバム出た時からステージ動画を出せと呪いのように言っていたおかげでこうして配給があって本当に良かった。振付もダサさというか "あえてやってる" 感が随所に散りばめられており、文化祭ドル(と勝手に言っている)の解像度がかなり高い。今なら、ばかっこいい(死語)動画を撮り出しても2億点加点してしまう。

 

3位:Whistle Like That / Cherry Bullet

仕事で疲れ切っていた時にLove So Sweetの口笛音が口笛すぎるという理由で大爆笑していたチェリブレですが、ついに口笛の曲が出ました。マジで曲自体はめちゃくちゃいいので未聴の方はぜひ。この曲もステージ動画を出せと言い続けてきましたがいくら待てどMale Versionしか供給がありませんでした。誰がMale Versionなんか聴くねん。チェリブレ、ずっと良い曲を出し続けているのになぜかオーディション番組に出させられるなど本当に残念な扱いを受けていて泣きそう。ただこの状況だとそういったものに頼らざるを得ないのも分かるので、結局オーディション番組が悪だという結論に。あとやっぱりアンジュニョンが悪い。ついでに康も悪い。

 

2位:i / LIGHTSUM

すみませんこれに関しては全然2022年に出た曲なんですけどコレオが出たの2023年なので許してください。曲だけでもダントツで好きだったのに振付までも神過ぎて、好きすぎる気持ちが年をまたぎました。このコンセプトに対するナヨンの適性がめちゃくちゃ高くてずっと見てしまうし、メンバー間の強弱のバランスも取れていてこのグループに対する最適解のような曲だと思うのですが、CUBEさんいかがでしょうか???ゆるく追っていますがいまだにライトサムのタイトル曲がひとつも刺さっていません。ターゲット層から外れているだけですか????そうですか。それでは一思いに殺してください。

 

1位:HEARTRIS / NiziU

聴いて楽しい、見て楽しい、ケーポップってこういうことじゃん!って思ってしまったのでにじゅ~ミリしらですが1位にしました。イントロから何かが始まりそうなわくわく感、完全にラブムを思い出しますね。関係性をテトリスに例えた「私たち2人ぴったりだね!!!!!!」以外のメッセージ性がやさしさに包まれても全く見えてこない餅ゴリのこの潔さに100万ベネフィットあげたい。でもやっぱりオーディション番組をやるのはそれだけで悪なので無しで。年末の音楽番組にも引っ張りだこでしたが、いつの間にかルセラフィムよりニュージーンズよりにじゅ~を待ってる自分がいた。だいたい縄跳びかよく知らない曲歌ってた。

 

 

相変わらず曲の感想ではなくただツイートの下書き放出しただけだった。例年ここからはやりたい話を好き勝手やる時間なのですが、自分の考えを整理する上でも「推し」の話でもしたいと思います。

 

〇俺たちは「推し」を人質に取られている

・「ビジネスパートナー」としての「推し」

「推し」という表現がかなりしんどくなってきています。アイドルやアニメに限らず、オタク的な語りがコンテンツの前線に出てくることが多く、その度にこのワードが使われるため食傷気味というのも多分にありますが、嫌悪感の根本の原因は自分が本来この言葉を使うときに含んでいた意味合いが完全に抜け落ち、別の意味に取って代わられてしまっているからだと感じます。

 

今、「推し」という言葉が意味するところは、自分はこういう人間だということが分かる取扱説明書の1ページのようなものになっていると思います。誰かの「推し」は、単なるコミュニケーションの手段として、まるで名刺を渡し合うかのようにあらゆるところで交換される。書かれているのは名前や所属先など表面的なものばかりで、それだけで分かるはずもないのに、名刺を受け取った人は「この人は〇〇が好きだから△△な人だ」という一旦の判断を下します。他人とのコミュニケーションの中で、こうして「推し」をビジネスパートナーとして取引を行い、一体感を得ているのです。

 

・「覚悟」としての「推し」

自分はそのような形での交流を否定しているわけではなく、むしろそこから始まるコミュニケーションの尊さを理解していますが、「推し」ってそういう個人のアイデンティティの話や特定の個人に対する関係だけではなく、好きなものを通して世界全体に対してどのようにかかわっていくかという覚悟の話だったと思うのです。

 

「推しが頑張っているんだから自分も」とか「こういう時推しだったらこうするだろうな」とか、人生全体に適用するにはあまりに息苦しいにしてもある一場面、踏ん張らなければいけない局面で、自分の「推し」を通して世界を見ることで絶対的な根拠になってくれる。「推し」を作ることはそういった世界の見方を引き受ける覚悟を持つことで、決して自分の名刺作りのための単なる情報の一つではなかったはずです。

 

・「推し」に逃げるな、「好き」と言え

商品棚に陳列された「推し」のラインナップを見て、私は私自身の「推し」を人質に取られていると感じています。ただ、今、かつて自分が込めていた意味合いを「推し」に見出すことができない代わりに、好きなものを「好き」とちゃんと言葉に出して言っていくことが大事な気がしています。交換可能な「推し」に逃げることはせず、「好き」に向き合っていけばそれが世界とかかわっていくことにも繋がると思います。

 

商品や情報としての「推し」には興味なんかないし、お前の「推し」が誰なのかなんてどうでもいい。「どうして」そいつが「好き」なのか、夜通し聞かせてくれと思うのです。

 

 

ここまで書いて気づきましたが、自分、もう既に何かのオタクではありませんでした。ケーポップ大好き人間として今年もゆるく追っていきたいと思います。